はじめに

帯魚（タチウオ）は日常生活で最も一般的な水産物の一つとして、常に消費者から広く愛されています。経済の発展と消費者の需要の増加に伴い、ますます多くの輸入帯魚が一般家庭の食卓に登場するようになりました。輸入帯魚に関する基礎知識をみなさんはご存知でしょうか？さっそく見ていきましょう。

带魚（タチウオ）简介

带魚はまたの名を刀魚（トウギョ）や牙带魚（ガタチウオ）とも呼ばれ、硬骨魚綱スズキ目タチウオ科の動物である。中国の黄海沿岸の一部の地域（青島、日照など）では「䲠魚（チュウイユイ）」とも称される。体は帯のように側扁して銀灰色を呈し、背びれと胸びれは薄灰色で、頭は尖り口が大きく、尾に向かって次第に細くなる。

带魚の分布

世界各大洋の暖海性水域に広く分布するが、主にいくつかの区域に集中している。第一の区域の主要な漁獲国は中国、北朝鮮、韓国、日本などである。第二の区域の主要な漁獲国は東南アジアの数カ国、例えばミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシアなどである。第三の区域の主要な漁獲国はインド、パキスタン、オマーンなどの国々である。第四の区域の主要な漁獲国はモロッコ、セネガル、ガーナなどの西アフリカ諸国である。この他、他の区域にも一定の漁獲量があり、例えばエクアドルやフランスなどの国々の近海である。

带魚の漁獲方法

带魚の漁獲方法は釣り漁と網漁の二種類に分かれる。釣り漁は文字通り漁夫が一匹ずつ釣り上げるもので、時間と労力がかかるが、品質は最大限に保証され、価格も比較的高めである。網漁は効率が高く漁獲量も多いが、带魚の品質は保証できない。

带魚の種類

带魚はスズキ目タチウオ科に属し、タチウオ科はさらに9つの属に分かれる。それぞれ等鰭叉尾带魚属（Aphanopus）、剃刀带魚属（Benthodesmus）、深海带魚属（Demissolinea）、新月带魚属（Eupleurogrammus）、小带魚属（Evoxymetopon）、窄颅带魚属（Lepidopus）、叉尾带魚属（Lepturacanthus）、沙带魚属（Tetrapterus）、狭颅带魚属（Trichiurus）および带魚属（Trichiurus）である。これら9属には44種の带魚が含まれており、こちらではよく見られる带魚の品種をご紹介する。

白带魚（シロタチウオ）

白带魚は、ラテン学名Trichiurus lepturus、すなわち我々が俗称する带魚である。体は非常に細長く、側扁し帯状を呈する。尾はやや長く、後方に向かって次第に細くなり、末端は細長い鞭状となる。尾柄と肛門前長の比例は約40%に達する。頭部は狭長で、頭背面は斜めに直線的あるいはやや突起し、前端は尖鋭で、吻は尖って長い。左右の額骨は分離している。

短带魚（タンチュウオ）

短带魚は、ラテン学名Trichiurus brevis、またの名を中国短尾带魚（チュウゴクタンビタチウオ）とも呼ばれる。短带魚は肉食性動物であり、魚体は細長く側扁し、背びれは白色を呈する。体長は54.5センチメートルに達し、主に中国海南省周辺海域に分布する。

沙带魚（スナタチウオ）

沙带魚は、ラテン学名Lepturacanthus savala、タチウオ科サバタチウオ属（沙带魚属）に分類される魚類である。インド洋北部沿岸から東はオーストラリア、北は琉球列島、および中国南海などの海域に分布し、沿岸の暖水性中層・表層遊泳性魚類に属する。

大西洋叉尾带魚（タイセイヨウサビタチウオ）

大西洋叉尾带魚は、ラテン学名Lepidopus caudatus、主に太平洋、大西洋およびインド洋の熱帯から温帯海域に分布し、平時は42～620メートルの深さの水域に生息する。体は銀色を呈し、尾は叉状に分岐し、体長は210センチメートルに達する。肉食性動物に属し、魚類、イカ、甲殻類などを捕食する。商業漁業による漁獲に加え、ゲームフィッシングの対象ともなる。主な漁獲国は南アフリカ、ニュージーランド、イタリアなどの国々である。

太平洋深海带魚（タイヘイヨウシンカイタチウオ）

太平洋深海带魚は、ラテン学名 Benthodesmuspacificus、その主な分布域は北太平洋区であり、琉球海溝、ベーリング海、カナダ・ブリティッシュコロンビア州及びアメリカ西岸などの海域を含む。100～1000メートルの水深に生息し、魚体は銀色を呈し、えらぶたは黒色である。体長は112センチメートルに達する。

輸入带魚の規範的な申告

異なる種属の带魚は形態的特徴の差異がさほど大きくないため、企業が冷凍带魚を輸入する際の申告過程で、申告誤りが生じやすく、貨物の通関効率に影響を与え、経営コストを増大させている。以下は輸入冷凍带魚の申告過程でよく見られる幾つかの誤りである。

品名の申告誤り。最も一般的な沙带魚（Lepturacanthus savala）と白带魚（Trichiurus lepturus）を例にとると、両者の形態的特徴は類似しているが異なる属種に分類される。沙带魚のラテン学名はLepturacanthus savala、白带魚のラテン学名はTrichiuruslepturusであり、申告過程において貨物のラテン学名は正しいが品名を誤って申告するケースが発生しやすい。

税番号の申告誤り。【中华人民共和国輸入輸出税則】において「带魚」と明確に記載されている税番号は0303.8910である。但し特に注意すべきは、この税番号が対応する带魚の属種は「带魚属（Trichiurus）」、例えば白带魚（Trichiurus lepturus）や珍带魚（Trichiurus auriga）のみであり、带魚属以外の其他带魚属種は全てこの税番号で申告してはならない。

輸入带魚のラベル表示要求

【中华人民共和国輸入輸出食品安全管理辦法】（税関総署令第249号）第二十八条及び第三十条は次のように要求している：輸入食品の包装とラベル・表示は、中国の法律法規及び食品安全国家基準に適合しなければならない；法令で説明書の添付が規定されている場合は、中国語の説明書を備えなければならない。輸入水産物については、内外の包装に堅牢で明確に識別可能な中英語または中国語と輸出国（地域）の言語による表示を付け、以下の内容を表示しなければならない：

商品名と学名、規格、製造年月日、バッチ番号、賞味期限と保存条件、中国での登録番号または所在国（地域）の主管当局が承認した登録番号、生産方式（海水漁獲、淡水漁獲、養殖）、生産地域（海洋漁獲海域、淡水漁獲国または地域、養殖産品の所在国または地域）、関与するすべての生産加工企業（漁船、加工船、運輸船、独立冷蔵庫を含む）の名称、登録番号及び住所（州/省/市まで具体的に）、最終目的地を中華人民共和国と表示することが必須である。

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